2006年09月12日

オープンソース“プロジェクト”でどう儲けるか

“オープンソースビジネス”に関する記事を開いたりすると、Linuxをサーバに使っているからOSSビジネスだという内容もみかけます。でもOSS開発プロジェクトに関しては、すでにサーバなどの基盤部分を越えた部分にまで浸透しているわけで、それらを開発している人も、やはり自分のアイデアで暮らすことができればそれに越したことはないように思います。

OSSに理解のある研究所・企業に雇用してもらうことも一つの方法ではあると思います。

また、ビジネス寄りのアプリケーションであれば、実際に企業に対して販売する戦略も取れます。その点で感銘を受けるのは、SugarCRM の手法です。SugarCRMは「電子メールやグループウェアと一体化した本格的なCRMアプリケーション」とサイトに掲載されており、企業で使用されることを前提にしたOSSです。
開発は米国のSugarCRM社なわけですが、日本では株式会社ケアブレインズがエンタープライズ版を販売しています。

SugarCRM/ラインナップについて
http://www.sugarforum.jp/product/lineup.shtml

上記のURLを見ると、
Open Source  無料
Sugar Professional (1ユーザ当たり・年間)税込:¥31,500
Sugar Enterprise (1ユーザ当たり・年間)税込:¥63,000

となっています。これで最新・いちばんよいものを使えるのであれば払ってもよい、という企業も少なくないかもしれません。直接、顧客を探すことでビジネスとして成り立たせようとするオープンソースプロジェクトにも、がんばってもらいたいと思います。

では、“PHPによる開発用のオープンソースフレームワーク”を作って儲けになるんでしょうか?それでビジネスがなりたつでしょうか?

フレームワーク自体を実際に使用するのは、PHPを使っている一部の開発者です。開発者は不当に高いお金を払うくらいなら自分で作るような人たちですし、WEBに強い人がほとんどなわけで、大抵のものに関しては、自分で検索してフリーウェアなどを探してきてしまうと思います。そんな中で、どのようにして収入を得ることができるでしょうか?

CakePHP の開発者たちの挑戦を見てみましょう。

(1)Paypal での寄付を募る
http://www.cakephp.org の最初の画面で、1$ から 100$ までの寄付を募っています。Paypal なので、ほぼその場で気軽に払えるようになっています。

(2)Cake Software Foundation を立てる。
http://www.cakefoundation.org/ にあります。大口の寄付を募る場合には、この組織に行くんでしょうか?

(3)Pixel Fund サイト
 しばらく前に、“サイト上の一部を購入して広告を出す”ことのできるサイトを作って有名になった若者がいました。そのすぐ後にできたと思います。まだ空き地が多いので、関心のある人は購入するとよいかもしれません。
http://cakephp.moneyb.in/index.php

(4)CakePHP グッズの販売
 個人的には、このアイデアがいちばん好きです。
 http://www.cafepress.com/cakefoundation
CakePHP フレームワークを使っている人はおそらく、PHPに関してのWEBの最新技術を使っているという自負のようなものがあると思われ?るので、こういう Tシャツ、帽子、パーカー、マグカップを欲しくなるかもしれません。とりあえず、グッズを販売しているフレームワークは、CakePHP だけなのではないでしょうか?

(5)プライベート Cakeforge
http://cakeforge.org/に説明があります。
オープンソース開発には、sourceforge がありますが、cake の開発に関しては cakeforge を使うことができます。ここを有料で借りて、プライベート利用もできるということです。これは今ひとつ利点が分かりませんが、借りるメリットが何かあるのでしょうか?

(6)書籍の出版

*追記*
(7)ダウンロード時に寄付を促す
  あれ、ダウンロードページにも変更が加わっていますね。ダウンロードする前に、「寄付するのはどうですか?」と出て、Paypal で支払えるようになっています。“No thanks”を選択すれば、寄付をしなくてもダウンロードはできますが……。

とにもかくにも、個人だけではなく、コミュニティに支えられたオープンソース開発にうまく移行できた場合には、いろいろなアイデアも集まってくるのだと思います。確かに、ソースそのものを販売することはルール上できませんが、このように、若い世代の開発者たちはたくましく世の中をわたっているのではないかと思います。

ちなみにうちもオープンソース開発を使ってビジネスを行なっていますが、それは「中小企業とのタイアップ」戦略で行なっています。単なる開発として請け負うのではなく、その企業の“IT化を促進”するというところで契約します。使えるものはフリーウェアでもオープンソースでも積極的に利用し、企業にとって金銭的な負担が減り、こちらとしても余計な工数を減らす工夫をします。料金も、お客様の来場数で計算すれば、企業としてもITに投資しすぎて経営が傾く恐れを回避できます。またこちらも真剣にサポートすることになります。
(こういうタイアップに関心のある方は、http://www.cba-japan.com のほうまでご相談ください。)


posted by SDozono at 12:24| ロサンゼルス ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Programming | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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