PHPフレームワークと切っても切り離せないのがデータベース。特に、開発者たちが日頃使用していることもあり、CakePHPではMYSQLでの使用がいちばん推奨されています。
現在、MYSQLにも大きな飛躍が起ころうとしているのを知ってます?
それは、「MYSQLクラスタリングが今後、おそらく(希望的観測では)近いうちに使い物になってゆくだろう」ということです。
MYSQLには「レプリケーション」という機能があり、これは実際に多くの事例で普通に使われています。
参考:【MySQLウォッチ】第7回 大規模システムを支えるMySQLのレプリケーション機能
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/oss/20040524/2/「レプリケーション」は簡単に言うと「1方向へのコピー機能」です。親MYSQLから子MYSQLにリアルタイムにデータをコピーしてゆきます。そのため、親がおかしくなった場合でも、子のMYSQLのデータが残っているので復旧できる、という機能でした。しかし、この「復旧」作業は自分で行う必要がありました。
これに対して「クラスタリング」というのは、「複数のデータベースを細胞のようにつなげる」仕組みです。どれかのMYSQLサーバが停止すると、自動的に他のサーバが肩代わりします。またどれかが復旧すると自動的に“自分の隊列に戻って作業を開始する”ようなことが可能になります。
詳しくは下記の記事など。
【MySQLウォッチ】第28回 MySQL 5.1期待のクラスタリング機能
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060715/243478/実はこれまでもこの機能はあったんですが、「非常にたくさんのメモリがサーバに必要」だったために、実際に採用されている例はそれほど増えてはいませんでした。
ところが現在、これが「ストレージ対応」になるように改良されています。正式リリースが出るようになったら、どんなことが起こるでしょうか。
1)自宅サーバでも簡単に「止まらないデータベースサーバ」を構築可能。
2)安価なレンタルサーバのデータベースのスピードが向上。データが失われることも(停止することも)ほぼなくなる。
というようなことが起きます。
すると、企業向けの止まってはいけないシステムであっても容易に構築できるようになり、中小企業でも「WEBサービスで基幹業務」という事例がますます一般的になるのではないでしょうか。
今年は「MYSQLでクラスタリング」という記事が増えそうに思います。
ただ、現在もこれは改良が続けられている最中です。
現在の最新状態は下記のページで調べることができますので、要チェックです。
E.1. Changes in release 5.1.x (Development)
http://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/en/news-5-1-x.htmlこのページの情報を見てみると、今現在のところはバグ退治がかなり行われていることが見て取れます。正式リリースが待ち遠しいですね!
*追記*
う〜ん、日本でも事例がありますね。えらい。8GBのメモリだそうだ。
100万ダウンロードユーザに対応するMySQL Clusterシステム
http://www.acornnetworks.co.jp/products/mysql/index.htmlここでも技術者たちの挑戦が。
MySQL Forums :: Cluster
http://forums.mysql.com/list.php?25
posted by SDozono at 13:26| 東京 ☀|
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