Webサイト構築用のプログラミング言語として、PHPは大変人気があります。ここ2,3年の間には、「いかにして効率よく、同じことを繰り返す必要のない高速開発が可能になるか」という分野での技術開発が進んでいて、「PHPフレームワーク」というもののオープンソースによる開発プロジェクトがさかんです。
フレームワークとは、「開発を楽にするために開発されたプログラム」と言ってもよいかもしれません。家を作るのに、材木を切り出すところから始めるのではなく、すべてを規格化し、ブロックのように組み立てるイメージで開発を可能にするものが多くあります。
PHPを作っているZendもZend Frameworkの開発に乗り出していますし、Symfony(シンフォニー)フレームワークなども有名です。日本でも、Ethna(えすな), Maple(めいぷる), Piece Framework(ぴーすふれーむわーく), racho(ラコ)などがよく取り上げられるようになっています。
PHPにおけるフレームワークの発展というのは、他のプログラミング言語と少し違っているように思います。Rubyであれば“Ruby on Rails”がいちばん人気、PythonであればDjango(?)など、“●●という言語での、いちばん有名なWEB開発フレームワークは?”という問いに多くの人が同じように答えるように思いますが、PHPの場合には「人によって答えがてんでばらばら」という状態です。
WEBサイト用の言語として非常にとっつきやすい反面、裾野の広さからか、バラエティに富んだ開発者がそれぞれ、思い思いにプログラミングしていることも影響しているのかもしれません。
で、このブログが追っかけているのは「CakePHP」というフレームワークです。Ruby on Railsの発想に非常に近いものの(かなり似ている)、「PHPで実装したらどうなるのか」という点も考えながら開発されているフレームワークです。
http://www.cakephp.org世界的に見ると、非常に多くの人が使うようになっており、Google Trendsなどでは、PHPフレームワークとしてかなりの検索量があることがうかがいしれます。
http://www.google.com/trends?q=CakePHP,Symfony,Zend+Framework,Mojavi,Agaviオープンソース開発とは、「自分の書いているプログラムを公開しつつ」開発するスタイルのことです。CakePHPも、(donationを知らせつつ)無料でダウンロードできるようにして多くの人に使ってもらい、バグを直したり、ユーザからの意見を取り入れて発展を遂げています。
しかし、ここからは“確実な”収入が生じません。
オープンソース開発者たちはさまざまなスタイルで開発を続けています。研究所で開発する人、プロジェクトを活用して顧客を見つける人、有償ライセンスを作る人、などなどです。
CakePHPの開発者たちの面白い試みもここで紹介します。
ずばり、「グッズ販売」です。
開発者が便利に使えるように、機能一覧表をマウスパッドにしたり、ポスターにして販売しています。
http://www.cafepress.com/cakefoundation今日、チェックしたところ、さらにグッズが増えていました。
CakePHPバッグ
CakePHP壁時計
CakePHPエプロン。本当のCake作りにだって役立ちます。
赤ちゃんだってCakePHP。よだれかけ。
Cakeはベビー服にもなります。
もはやフレームワークは人間の世界だけではない?犬用Tシャツ。
ぬいぐるみにもどうぞ。
もちろん、マグカップやバッジやノートなど定番商品もずらりとあります。さぁ、どうでしょう。
ちなみにこれは、cafepress というサイトのサービスを使っているようです。
http://www.cafepress.com/オープンソースに限らず、デザイン(ロゴ)があれば、誰でも同じように始められるようです。オープンソースで開発しているそこのあなた、あなたもロゴを登録してはいかがでしょうか?あんがい、売れるかもしれませんよ!(ホントカナァ。)
posted by SDozono at 19:27| 東京 ☀|
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