2009年10月26日

ぼくとわたしのCakePHP

CakePHPとの付き合いは、このブログの最初のほうからを見ていただくといろいろ分かると思い、特にこのリレー記事を最初は書くつもりがなかったのですが、せっかく誘っていただいたので、このあたりで何かひとつまとめてみます。ハイ。

Michal Tatarynowicz
Cakeの生みの親は、このポーランドのMichal Tatarynowiczです。
まだCakePHP.orgが誕生する前のサイト
まさか、Cakeがここまで発展するだろうとは、当の本人もまったく考えていなかっただろうと思います。

Larry E. Masters(Phpnut)
生みの親がMichal Tatarynowiczなら、育ての親は、Larry E. Mastersでしょう。
sputnik.plの中の一プロジェクトだったcakeを、cakephp.org の中に移し変え、それから数年間の間の長い熟成期間を担当したのはこのPhpnutです。1.1と1.2初期を引っ張ってきたのはPhpnutだということには誰も異論がないでしょう。

Fabio Cevasco
この記事は、Cakeが世界的に知られるようになったきっかけとなりました。その点で、Fabioの働きは大きいと思います。
http://articles.sitepoint.com/article/application-development-cakephp
ただ、Cakeオフィシャル本を作るところで、Cake開発チームと折り合いがつきませんでした。
下記の本は、永遠に出版されることはないはずです。(本を書いて出版したいFabioと、1.2の開発を進めて新しい仕様を作りたい開発チームとの間でもめた(?)などの理由から書籍出版自体が伸びに伸びて立ち消えになりました。)予約とか購入振込みとか今でもできてしまうんでしょうか。
http://www.amazon.co.jp/CakePHP-Recipes-Fabio-Cevasco/dp/0321497732

John David Anderson
Fabioと違い自分からは公の場所に現れませんが、職人気質でドキュメントを仕上げていきました。
Cakeにとってドキュメントを準備するという作業はひとつのターニングポイントともなった事象のひとつであったわけで、
この人のCakeコミュニティへの貢献度は非常に大きいといえます。
http://book.cakephp.org/

Daniel Hofstetter
Johnが公式ドキュメントで知られているとすれば、こちらのDanielは“非公式の”各種ドキュメントで知られていた、といえるかもしれません。
ただ、Cakeを賛美するだけでなく、ピリ辛に批評する時もあり、結局、Cakeコアチームのメンバーとしての活動はそれほど実りませんでした。
ただし、ブログには各種の参考になる情報が今でも存在しています。
http://cakebaker.42dh.com/2009/10/23/the-end-of-cakephp/

Garrett Woodworth
非常に人の良い、CakePHPのプロマネでした。(過去形)
個人的にこの方の功績は、「CakePHP 1.2を正式リリースするために尽力した」ということだと思っています。
そのためには、育ての親であるPhpnutのリードの座を退かせたわけですが。
結局、現在、Phpnutが返り咲き、GarrettはCakeプロジェクトからは抜けてしまいました。

Cakeコアチームとしては紹介してほしくないような人を紹介してしまったかもしれません…。
ただし、Cakeがここまで発展するため、非常に貢献した人たちだと個人的には思っています。
また、そのとき、そこにその人がいなければ、Cakeの歴史は変わっていたはずです。

私がcakephp.jpを立ち上げた時、Cakeに関する情報はまだまだ足りていない、というのが実情でした。
最初は、だれでも自由に書き込めるWikiで何とかしようとしていた時期さえあります。
http://cakephp.jp/modules/newbb/の左上ロゴにはその頃の面影が残っています。)
また世界的にブログを書く人が増え、Cakeに関する情報も散発的にあちこちに出始めていた、というのも、“Cakeまとめサイト”を
作ろうと思った動機です。

新原さん
Cake本の出版の話が出た時、新原さんにセキュリティ部分を執筆してください、と依頼したのですが、
私が新原さんにお願いするきっかけとなったのは、下記の記事でした。
2006/09/10 02:53
CakePHP Controller小話
http://www.1x1.jp/blog/2006/09/cakephp_controller_action.html
こういうことを英語コミュニティでさえ、語っている人は皆無でした。こういった問題点を認識しながら、英語でもドキュメントがそれほどそろっていないフレームワークの使い手が日本の中にいる、という事自体が驚きでした。この後も、新原さんはユニークな記事を多数公開しています。
『CakePHP ガイドブック』のセキュリティの項目が非常に充実したのは、この新原さんの力によるところ大です。
安藤さんと共に日本のCakeコミュニティを現在も引っ張っておられることに感銘を受ける今日この頃です。

安藤さん
言わずとしれた、日本のCakePHPコミュニティでは最も知られているこの方。
実は仕事ではsymfonyを使いながら、Cakeの研究・発表を勉強会で続ける、というその姿勢に当時、感銘を受けました。
「あれは有償でもおかしくない」と噂されたそのCakeに関する各種の発表と記事が、日本でCakeが普及するための大きなきっかけになったのは間違いないでしょう。
Cakeに関するはじめてのスライド
http://puyo2.upper.jp/cake/files/cakephp.pdf
は今見ても分かりやすい、金字塔的なドキュメントだと思います。

現在の私の状況は、と言いますと、「Cakeがphpmyadminと同程度のツールになっている」というのが本音です。
日常的に使っていますが、あえてブログで喜びや発見を語りながら開発を進めていく、というほどには使い込んでいないのかもしれません。
ただ、世界中で書かれるCakeに関するブログ記事を探してみても、やはり以前ほどのブログ記事数はないように感じています。
書籍が増え、オンラインの公式情報が増えると、必然的にそうなってゆくのかもしれません。
それが成熟の意味するところかと。

しかし、
MASA-PさんのKtai Libraryの成果例のように、Cakeの発展は終わったわけではなく、さらに便利なライブラリ、必要とされた仕組みがさらに生み出され、それによってCakeを使う人がさらに増えるというサイクルが今でも進んでいます。
http://blog.ecworks.jp/ktai
今後の行方にも目は離せません。

また、Cakeの開発の方向性自体にも再編が加えられた今、今後、何が起きるのかはまた、分からなくなってきました。
CakeのフォークプロジェクトがCakeを圧倒してゆく時代が来るでしょうか!!??

とにもかくにも、Cakeが多くの人の業務を助け、実際にあらゆる場所で活躍するフレームワークになっていることは、このCakeMatsuriで実感できると思います。

matsurigreen.png

Cakeは機械が生成したフレームワークではなく、「多くの人がかかわり、必要な機能を加えていった上で熟成された、人知の集積によるフレームワーク」です。

※私事で恐縮ですが、
10月25日の深夜2時に次女が生まれました。(まだ24時間経過していないのかぁ…。そんなに寝ていませんのでこの投稿ぐちゃぐちゃかも。)
CakeMatsuriで皆さんが盛り上がっている頃、私はおそらく子育てに奮闘しています。
Cakeのますますの発展、そして新たなビッグモジュールの出現を願っております!
posted by SDozono at 00:00| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | CakePHP General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まさか、私の名前が出てくるとは思っても見ませんでした(^^;。ありがとうございます。

現在のCake本体の仕様は大変に完成度が高くなり、書籍やブログ記事などの周辺環境も充実しましたので、やっと「安心して」使えるものになったのではないかと。堂園さん、それから安藤さん新原さんなどの先駆者がいらっしゃったので、日本のCakeユーザが安心してその後に続いてこれたんだと思います。本当にありがとうございます。そしてブログ等でCakeの情報を公開されている皆様にも感謝!

ネット上のブログ記事などから感じるに、私も「どうやって使うか」からやっと「いかにして使うか」にフェーズが変わったのではないかと思います。そんなにたいしたものではありませんが、もしKtai Libraryがその指標の一つになれれば、こんなに嬉しいことはありません。そして他にも素晴らしいプロジェクトや事例が増えていくこと、私も楽しみにしています。

#お子様のご生誕おめでとうございます!
 実はここが一番言いたかった!(笑
Posted by MASA-P at 2009年10月26日 01:46
おめでとうございます!!!
Posted by すずき at 2009年10月26日 10:33
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