2007年02月22日

VCL for PHP ?= TurboPHP for PHP5

Borland の開発部隊“CodeGear”から、Delphi for PHPが出る、というニュースが発表されました。

いちばん詳しい記事はこちら:
CodeGearサイト

反射的に頭に浮かんだのは、「これって TurboPHP for PHP5? それと PRADO を助けないのか〜」でした。

Delphiとは元々、C++とMFCフレームワークで開発環境を作るMicrosoftに対し、PascalとVCLフレームワークで立ち向かって生き残っている、数少ない開発環境のひとつです。

個人的な感想を言うと、Delphiの功績は、"本当に"再利用できるコンポーネントをはやらせたこと、そしてフレームワークは"Only One"になる必要はない(MFCだけじゃない)、設計思想の数だけフレームワークがあっていいんだ、という気にさせたことにあるのではないか、と勝手に思っています。(dll hellから開発者を救った、とかもありますけど。)

あまり知られていないかもしれませんが、実は Delphi(Pascal) でも、PascalでサーバサイドWebアプリを書けるようになっていましたし、2003年の段階でも、IDEはPHPコードの色分けなどにも対応していました。

(以前に書いた記事:PHPプログラミングことはじめ

PHPでのプログラミングが必要になった時、はじめに探したのは、「Delphiと同じようなIDEプログラミングをWEBでもできないか」というものでした。

実は、あることにはあったんです。

TurboPHP
turbophp_s.PNG

これと、今回公開されているDelphiのスクリーンショット

screen_s.PNG

はかなり似ていると思いませんか……。
TurboPHPはちょくちょく見に行っていたのですが、フォーラムを見ると分かるとおり、何もメンテナンスされていない、“廃れてしまった”プロジェクトになっているようです。残念。

PHPフレームワークに関しては、ASP.net や Delphi VCLを参考にして作成された PRADO フレームワークがすでにあります。

prado_s.PNG

このページには、"History of PRADO-The very original inspiration of PRADO came from Apache Tapestry. During the design and implementation, I borrowed many ideas from Borland Delphi and Microsoft ASP.NET."とあるように、考え方としては、DelphiのVCLのコンポーネントそっくりです。TObjectから始まって、Tではじまるクラスのオンパレードです。(本家VCL for PHPは命名をどうするんだろか。TではじめるとPRADOの真似になる?)残念ながら、こちらにはIDEがまだ登場していませんでした。しかし、フレームワーク自体はかなり安定しています。

日本語情報としては、下記に詳しくまとめられています。

PRADOプログラミングへの招待
http://srvhat09.anaheim-eng.com/modules/tinyd3/index.php

今回、Borlandとして、TurboPHPにも関係せず、PRADO Framework にも振り向かず、独自の道を進むことに決めた、ということですね。企業としては当然の決断?でしょうか。

PHPでしばらくプログラミングを経験し、「素のスクリプト時代」⇒「オブジェクト志向時代」⇒「フレームワークによる開発」を通り過ぎてきた経験からいうと、Delphi的アプローチがうまくWEB開発にもあてはまるか、というのは今ひとつぴんときません。

以前に読んだ意見の中では、PHPに流れてくる開発者の中には、「ASP.NETがいやになってPHPに移ってきた」というものもありました。IDEから出来合いのコンポーネントをドラッグドロップで開発するタイプが本当に良いのであれば、ASP.netがもう少しWEB開発の中でメジャーになってもよいと思うのですが、実際には Rails的アプローチがかなり反響を呼んでいます。

あと、Delphiではデータベースを使った開発が抽象化されすぎているせいで、「柔軟になりすぎ」て失敗したようにも思います。
(データベースサーバ⇒接続コンポーネント⇒データセット⇒プロバイダ⇒クライアントデータセット⇒データソース⇒UI、なんて、結局、流れを覚え切れなかったように思います。Railsはまったく逆のアプローチですよね。)

このあたりを VCL for PHP でどうアプローチしてくるかに興味を覚えます。

はたして、今後はどうなってゆくでしょうか。

ちなみに、VCL for PHPはまだ現時点では未公開です。
VCL for PHP
http://sourceforge.net/projects/vcl4php

ほかにかかわっているプロジェクトを見ると、ttmさんはスペイン語の方でしょうか。いろいろプロジェクトを作っていますが、公開されているのは、osCommerceの管理ツールと、Delphi Database Application Framework。

追記:
Delphi for PHPによるデータベースアクセスとデータベースディクショナリの作成、というFlashがCodeGearで公開されています。
http://dn.codegear.com/article/34096
よくも悪くもDelphiだ〜!
ラベル:Delphi turbophp PRADO VCL PHP
posted by SDozono at 13:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | PHP Framework | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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